債務整理の方法は、具体的に4種類に分けることができます。その4種類の中で任意整理という方法を選んだ場合は、裁判所を通さずに手続きを進められることになっています。任意整理というのは、債権者と債務者の任意の話し合いによって、借金問題の解決を図る方法のことです。

具体的には、低い金利を適用させた場合の引き直し計算を行い、そこで浮いた額を元金に充当して借金の残高を減らす方法や、将来的に発生する金利を免除してもらうことによって月々の返済負担を軽減するような方法が取られています。そのやり方を当事者間の話し合いで決めるのが任意整理なのですが、専門知識や交渉ノウハウを何も持っていない素人が海千山千の貸金業者を相手に対等に渡り合うようなことは、現実的にほぼ不可能です。そのため、多くの人が弁護士や司法書士の手を借りて債務整理の手続きを進めています。

債務整理に特化した弁護士、司法書士

大阪には、取り扱い業務を債務整理業務だけに特化している司法書士事務所がたくさんあります。大阪は大都市ですので、もともと司法書士事務所がたくさんあります。司法書士の本来業務は登記業務や供託業務ですが、大阪で営業している司法書士が大勢いるため、それらの業務だけで事務所経営を維持し続けていくのは、なかなか厳しい状態になっています。

でも、数年前に誕生した認定司法書士制度のおかげで、簡易裁判所に係属する訴額140万円以下の案件であれば、司法書士でも訴訟代理権を持てるようになりました。その結果、その制度を利用して債務整理サービスを提供する司法書士事務所が急増したというわけです。

任意整理と過払い金請求

任意整理の場合、先程も述べたように任意の話し合いで借金を整理することが建前になっていますので、訴訟代理権の有無など関係ないのではないかと考える人が少なくありません。しかし、現在、任意の話し合いに応じる姿勢を取っている貸金業者はほぼ皆無になっているのが実情です。いくら話し合いを申し込んでもそれに応じてくれることはありませんので、多くの場合、簡易裁判所に少額訴訟を提起することになります。

少額訴訟は書面審理だけで即日に結論が出される訴訟制度です。過払い金返還請求のためによく利用されている制度なのですが、この訴訟で支払いを命ずる判決を得ることができれば、すぐに過払い金を返してもらうことができるようになります。

少額訴訟であれば司法書士でも代理人になることができるため、債務整理業務だけを専門に取り扱う司法書士事務所の数が年々増加してきています。